小児歯科における定期検診とフッ素塗布
定期検診
お子様も歯科医院に定期検診に通うことが大切です。最初は歯医者が嫌いで仕方ないお子様でも、接し方や工夫を凝らして楽しく検診に通えるよう、医院側でも意識して取り組んでいます。
まずは、保護者側でもお子様が定期検診に通うメリットについて、ぜひご理解頂きたいと思います。
乳歯の生え変わり
お子様の乳歯が生えてくる時期、乳歯から永久歯に生え変わる時期にズレが生じていないかをチェックできます。お子様の中には乳歯が生えてこない、永久歯が生えてくる数ヶ月も前に乳歯が抜けてしまったということもあります。
放置してしまうと乳歯のバランスがズレてしまい永久歯の歯並びにまで影響を与えることも少なくありません。乳歯を正しく生やして、永久歯へ生え変わりさせるためにも定期検診は必要になります。
乳歯虫歯治療
乳歯に虫歯ができたままでも永久歯に生え変わるから問題ないと思っている保護者の方がいらっしゃいます。乳歯の虫歯を放置したままだと、その後生えてくる永久歯に悪影響を与えることがあります。
乳歯の虫歯が永久歯の形成を阻害して形成不全な永久歯を作ってしまいます。このような形成不全の歯を「ターナー歯」と呼びます。
顎の成長
お子様は成長するとともに顎も成長していきます。顎が成長することで歯が並びます。顎の成長は顎を成長させる器具をつける・顎の成長を抑制する器具をつけるなどして調整ができます。
フッ素塗布のメリット
お子様の歯にはフッ素塗布をすると良いです。フッ素は歯の主成分であるハイドロキシアパタイトに結合して歯質を強くする働きに期待できます。歯質を強くすれば虫歯細菌が出す酸にも溶けにくくなります。
また、初期虫歯ができている場合はフッ素の力で歯が再石灰化し初期虫歯の治療ができます。
予防重視
お子様の歯で大切なのは虫歯ができて治療することではなく、虫歯ができないように予防することです。当院では、予防治療を重視した診療を行っています。
その中でも大切にしているのが、保護者の方への食事指導と仕上げ歯磨きの指導です。食事指導では、普段何気なく、与えているジュースやお菓子には虫歯のリスクがあることなど、生活習慣に応じて指導させて頂きます。また、多くのお子様は正しい歯磨きができず、磨き残しが起こってしまいます。そこで、保護者の方の仕上げ磨きが非常に重要となります。お子様の歯磨き指導だけでなく、保護者の方も仕上げ磨きを学ぶことで、虫歯を予防をしていきます。
お子様へご褒美も
当院で治療を終えたお子様にはご褒美としてくじ引きができます。歯科医院へ通うことが楽しいように思ってもらえるよう取り組んでおります。
院内にはキッズスペースも用意していますので、保護者の方の治療に同伴したお子様も退屈することなく遊び感覚で通ってもらいたいと思っています。